鈴木博毅さんの『「超」入門 失敗の本質』を主婦ブロガーが読んだら

超入門 失敗の本質書評
この記事は約5分で読めます。

鈴木博毅さん

慶應義塾大学総合政策学部卒業後、貿易商社にてカナダ、豪州の資源輸入業務に従事。

その後、国内コンサルティング会社に勤務し、2001年に独立、MPS Consultingの代表を務める。

ガンダムとビジネスに置き換えて解説したガンダム・ビジネス本シリーズが話題を呼んだ。

 

主な著書に
『ガンダムが教えてくれたこと』(日本実業出版社)
『シャアに学ぶ逆境に克つ仕事術』(日本実業出版社)
『超心理マーケティング』(PHP研究所)
『設けのDNAが教える超競争戦略』(PHP研究所)
がある。

 

本の概要

1984年に初版が発行された、大東亜戦争における日本軍の組織的な失敗を分析した書籍『失敗の本質』を、ビジネス戦略・組織論のコンサルタントである著者が、どのように仕事の現場で活かしてきたかを解説した本。

第二次世界大戦において日本がなぜ負けたのかを、国力の差ではなく作戦や組織による「戦い方」の視点から分析し、当時日本軍に必要だった「想定外の変化」を乗り越える能力を、現代の「想定外の変化」に当てはめ、生き抜いていく方法が書かれている。

名著だが難解とされる『失敗の本質』が、23のポイントと7つの視点で分かりやすくダイジェストで読むことができる。

 

ここをメモった!

日本軍と米軍の戦争において、米軍が行ったイノベーションにより、劣勢をだった戦況を優勢に変え、逆に「想定外の変化」対応できなかった日本軍は劣勢へと追い込まれた。

米軍が行ったイノベーションを、「イノベーション創造の3ステップ」とし、アップル創業者のスティーブ・ジョブズに当てはめ、現代のイノベーション創造にも効果的としている。

イノベーション創造の3ステップは以下の通り。

 

ステップ① 戦場の勝敗を支配している「既存の指標」の発見する
ステップ② 敵が使いこなしている指標を「無効化」する
ステップ③ 支配的だった指標を凌駕する「新たな指標」で戦う

鈴木博毅『「超」入門 失敗の本質』(ダイヤモンド社)

 

米軍の「イノベーション創造の3ステップ」は、

ステップ①「既存の指標」の発見
日本軍の戦闘機「零戦」に勝てないでいた米軍が、零戦を奪いテスト飛行を繰り返し、零戦が強いのは旋回機能だということを発見

ステップ② 敵の指標の「無効化」
零戦には戦闘機を2機1組で対峙することで、旋回されてうしろを取られても、もう1機で零戦の撃墜を狙えるようにし、旋回機能の良さを無効化

ステップ③「新たな指標」で戦う
零戦との空戦に悩まされていた米軍が、2機1組の「連帯性」という新しい指標で戦いの優位を取り戻した

 

スティーブ・ジョブズの「イノベーション創造の3ステップ」は、

ステップ①「既存の指標」の発見
当時ライバルであったマイクロソフトや、他のメーカーから出ているパソコン、ウォークマン、世界で初めて携帯でインターネット通信をできるようにしたドコモのi-modeなどの指標を分析し、工業製品的なデザイン、処理能力や価格競争、商品単体で完結する機能性、通話や通信の高い技術という指標を発見

ステップ② 敵の指標の「無効化」
ライバルたちが競っている指標とは逆の指標、無関係な指標である、おしゃれなデザイン、感覚的な操作性、ネットワーク型の利便性(iTunesで音楽の配信、ダウンロード、iPodとの同期など)、オープンソースによるアプリ開発(MacやiPhoneのアプリをいろんな人が開発できるようにした)で無効化

ステップ③「新たな指標」で戦う
プラットフォーム化(Mac OSやiOS、iTunesなど基盤となるものを開発し、他の商品と差別化する)し、技術的な競争に持ち込んだり、価格競争からは一線を引いたりすることにより、ライバルたちとは違う指標で製品やサービスを生み出す、競えない指標は取り入れない、という新たな指標で戦う。

 

これらのイノベーションは規模が大きいけど、小規模でも個人でも使えるイノベーション創造だと思い、メモしました。

ブログで言えば、ジャンル選定もそうだし、記事単位でも使える。

お店のコンセプト設定や、一個人の仕事の成績を上げるときにも使える。

ライバルが存在し、その中から頭一つ抜けたり、差別化したり、人と違うことをしたいなと思っている人全員に当てはまる。

 

本の感想

もとの『失敗の本質』を読んだことはないけど、たまに引用されている部分を見ると、本当に難しそうだなという感じ。

今回の『「超入門」 失敗の本質』も、内容的には難しそうな話だけど、説明も文調も優しくてわかりやすいから、読んでいておもしろかった。

失敗の事例、原因、どうしたらよかったか、などが、戦争のときと現代の企業との両方で解説されているので、深く納得できる。

イノベーションや組織論、リーダーシップについての本だけど、それらに関係のない人でも、日本の歴史の最低限の知識として頭に入れておかなきゃいけないことなんじゃないかな、だから学校で歴史を習うんだな、と実感。

 

こんな人におすすめ!

戦争というと「学校で習うこと」みたいなイメージで興味ないなって思う人、組織に属してないしリーダーシップもいらんって人でも、日本人なら知っておくべき「失敗」と、「失敗から学ぶ成功法則」が書かれているので、本を読む機会があってもなくても一度は読むべき!

あと、もとの『失敗の本質』が難しくて、どう自分に活かせばいいかわからない人は必須。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました